「やらされ」労働と「乗り越え」労働
今まで、みんなバカなんじゃないのって思っていたことがあったが、それは思い込みだった。知らない間に、いろんなことを経験している。自分の何倍も知っていることもある。だから、だれのこともバカにせずに、目の前の上司をたいせつにしようとおもった。ちゃんと受け入れて、いっこずつ仲良くなって、文句をいわないでぐんぐん成長する。こうしていったりきたりせずに皆が成長するために必要なのは、みんなが責任をもってひとつ苦しい仕事を抱えることだと思う。たすけあわないとできないような、苦しさを持つことが必要なんだと思う。
というのも、販売職の仕事はお店を「守る」仕事と「作る」仕事がある。前者はレジ業務や在庫管理、メンテナンスなどの部下が請け負う仕事。後者は外部とのやりとりや企画など、上司が請け負う仕事である。大勢ではたらくお店では、このふたつが分業されていることが多く、そして両者が仲たがいしやすい。おたがいの事情をないがしろにし合っているから、である。
「苦しさ」というと、決まりにしばられることばかり考えてしまうけど、「やらされる」きつさと「乗り越える」きつさは違う。やらされてばかりいると面白くないし、乗り越えてばかりいると、自分ひとりががんばっているんじゃないかという気持ちになる。「基本の先」にあるものを知って、どんなたのしいことが待っているか、と考えるとワクワクして基本を学ぶことができる。個々の才能を見出すことができる。またたのしからずや。ということになる。
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